Ayuのつぶやき。

徒然なるままに。

看護師という夢。

物心ついた頃から、ずっと夢だった

看護師という職業。

私が看護師になりたい、と最初に言い出したのは

幼稚園の頃だったみたいです。

 

年少や年中の時のアルバムには

しょうらいのゆめ:某アニメのキャラクター

みたいなことを書いてたのですが、

幼稚園の卒園アルバムの寄せ書きには、

下手くそなひらがなで、かんごふさん、

と書いていました。

その時は世の中にどんな仕事があるのか、

そんなこともあまり知らず、

母が看護師だったということを知って、

なんとなく、私もなるー!と。

知っている数少ない職業のなかで、

大好きだった母の真似事から始まった、

看護師という夢。

(しかも、私が生まれる前に退職していたので

当時は働いている母を知らなかったんですよね笑)

そんななんとなくで言い始めたことだけど、

これを言うと家族も周りの人も、喜んでくれて。

看護師になる、と言い続けていつのまにか

小学生になっていました。

 

小学生中学年のとある春先。

同居していた大好きな祖父が病気に倒れ、

ものの数ヶ月で旅立ってしまいました。

私にとって、初めての身近での死の経験でした。

その時初めて、誰でも、人はいつか死ぬんだ、

っていう当たり前のことを実感しました。

祖父の亡くなったあと、泣きじゃくってる私に、

看護師さんが一緒におじいちゃんの体を拭こう、と

誘ってくれました。

その時はエンゼルケアなんて言葉も知らなかったのですが、

最期に祖父にしてあげられることを与えてもらい、

とても嬉しかったのを覚えています。

母や祖母と看護師さんと一緒に祖父の体を拭き、

その間、祖父との思い出を語らいました。

「おじいちゃんは、孫が看護師になりたいって

言っているんだ〜って自慢げに言ってたわよ」

なんて、看護師さんから聞かされたりして。

とても優しくて、刺激されたのを覚えています。

看護師さんって、患者さんである祖父だけじゃなくて

私たち患者の家族まで気にかけてくれて、

患者さんの家族全体を看護してくれるんだ!って。

その頃は知らなかったけれど、

いわゆる、家族看護、というものを実感しました。

なんとなく、周りが喜ぶから言っていた

ただの憧れだった職業から

看護師が将来の夢、目標、目指すべき姿として

変化した瞬間でした。

 

きょうだいが大きくなってから、

母は看護師に復職しました。

それがまたやっぱり格好良くて、

ますます夢が断固なものになっていきました。

 

中学生になってからは、

その祖父が亡くなった病院に直接アポを取り、

職場体験学習に行かせていただいたのも

よく覚えています。

その病院は私の生まれた病院でもあり、

実は独身時代母が働いていた病院でもあったのです。

地方の病院としてはよくある話なのですが、

その病院と縁があると、その時から思っていました。

 

その後も看護師になると言う夢はブレることなく、

看護科のある大学、専門学校をピックアップし

迷うことなく進路を決め、大学まで進みました。

入学時から目標も明確だったのも

頑張る理由になったので、それも良かったのかな。

たまたま見つけた夢ではありましたが、

私に合っていた部分もあるのかもしれません。

(実はセンター試験で失敗してやばかったけど、

二次試験で取り返して、無事第一志望に受かり、

塾でシンデレラガールなんて呼ばれた事件も

あったりして。笑)

 

大学に入ってからも、

看護師になるための勉強。

正直キツかったこともたくさんあったけど

夢に近づいていってる感じが凄く達成感あって、

めちゃくちゃ頑張れました。

サークル活動も含め、

今やってることが絶対に将来に繋がってる、

って思えて、それがまた楽しかったりして。

 

大学在学中に、とある科目がとても苦手で

教授とも合わない感じで(今ならわかる。)

単位をもらえなくて卒業できない、

なんて事件がありました。

看護師になる、以外の夢を持ったことない私。

けど、この単位をもらえなかったら

看護師になることはできなくて。

(そもそも、卒業できないと国試の受験資格も

もらえない)

もう半年頑張っても単位もらえる自信もなくて、

看護師を諦めたら、私はどう生きていこう、って。

大袈裟な気もするけど、

それだけ看護師になりたくて、

それだけ一生懸命で、真剣だったのよね。

結局、卒業延期して半年大学に残り、

もう一度その科目を死ぬ気で頑張って、

無事単位もらうことができました。

 

だから、

国試に受かった時は本当に本当に嬉しかった。

RADWIMPS夢番地、何回聞いたことか。

(世代がバレるw)

就職も、やはりあの病院と縁があったようで

同級生のみんなより一年遅れてしまったけど

ずっと夢だった看護師になり、

働き始めることができたわけです。

 

そんな感じで、物心ついた頃から

ずっと看護師になりたかったので

他の人生があったら私は何してるのかなぁ、

なんて思ったりするけど。

私は看護が大好きで、

看護師になって良かったって心から思っているので

過去の自分、頑張ってくれてありがとね。

なんて、今は心から思います。