Ayuのつぶやき。

徒然なるままに。

私とコロナ禍。

ICUという特殊な環境に少しずつ慣れ、

色々な仕事を任せられるようになってきて。

仕事が少し楽しいと思えるようになったものの、

ストレスフルで、かなり神経を使う日々なので

しんどい思いは正直常にありました。

夢だった看護師という仕事ができているけれど

現実は厳しい。

仕事はやっぱり生きていく手段、というのが

正直なところで。

趣味である推しのコンサートに行くことや

年に何度も夢の国に現実逃避をして

なんとか日々がんばっていた感じでした。

 

そんな時に、コロナが流行し始めました。

未知のウイルスに対する恐怖は

みなさんご存知の通りだと思います。

更に、医療従事者としての行動制限

(不要不急の外出どころか、

同居家族との食事以外は禁止されました。

同県内に住んでる弟が週末帰ってきても、

一緒にご飯を食べたり、マスクなしで話すことは

許されませんでした。

恋人とのデートも、本来は禁止。

懲戒解雇を覚悟で、ご飯なしで少しだけ会う

おうちデートを数ヶ月に1回程度していました。

理解のある相手で、本当に感謝です。)

医療従事者に対する、心無い差別

(スーパーやドラッグストアに行くことさえ躊躇い、

いつも通勤で使っていた公共交通機関

人の少ない時間帯にずらして使ったりしていました)

もし、自分が感染してしまったら、

自分の病棟に持ち込んでしまったら、という恐怖。

(ICUに居る患者さんにうつしてしまえば、

命に関わること間違い無いでしょう)

普段、なんとか趣味で気分転換をして

なんとか日々頑張っていたのに、こんな生活では、

鬱々としてしまうのは当たり前ですよね。

ストレスコーピングがうまくいかず、

メンタルも、身体も少しずつ壊れていきました。

 

最初は夜勤中に急に歯痛が出現して。

アイスノンを患部に当てながら半泣きで勤務を終え、

翌日歯医者に駆け込むと、

神経が死んでいる。と言われました。

原因はストレスだと言われ、神経を抜きました。

抜いた神経を見せてもらうと、

本来は透明なはずなのに黒く変色していました。

 

仕事中、ずっと腹痛と頭痛に苦しむようになり

吐き気が止まらず薬を飲まないと立ってられなくて。

動悸で目が覚めるになり、

毎日泣きながら出勤して、

仕事が終わったら安心してまた涙が出てきて。

ご飯も仕事の日は固形物が食べれなくて、

吐き気を堪えてなんとか水分をとる感じでした。

精神安定剤眠剤がないと

普段の生活が送れない状態にまでなりました。

師長さんや職場の保健師さん、

心療内科に受診して主治医にも相談して...

結局病休をもらうことになりました。

あんなに大好きだった看護が、

好きになってきてた仕事が、

本当に無理で、ただただ苦しくて。

 

あの頃が人生で一番どん底でした。

病休中も、

コロナ禍で周りもしんどい思いをしているのに、

仕事ができない自己嫌悪と、

仕事のことを考えるだけで布団からも出れなくて。

トイレ以外ベットから出れない日もありました。

実家で、ご飯など助けてくれた家族のおかげで

あの頃最低限の生活ができていましたが、

一人暮らしだったら、

生きるのをやめたくなっていたかもしれません。

 

一度復帰したんですが、

やっぱり数日で同じ状況に戻ってしまって、

もう、ここに戻るのは無理だと思いました。

めちゃくちゃ悩んだけど、

状況が無理だと諦めるしかありませんでした。

 

そんな状況でも、

異動や退職を同意してくれない職場。

辞めるって決めてからは、

少しずつメンタルが回復してきていたけれど、

戻る以外の選択肢を与えてくれなくて

それもすごくしんどかった。

無理だってわかってるのに。

移動させてもらえないなら、辞めるしかない。

退職交渉を半年以上行い、

やっと辞めることができました。

 

だから、

コロナ禍は私の人生を大きく変えたと思っていて。

今となっては、あのタイミングで

ICUを離れる運命だったんだ、って

思えるようになりましたが、

もう2度とあのしんどい思いはしたくないし、

無理になる前に休むことの大切さは

めちゃくちゃ体験して学んだので

これからの人生の大きな教訓になったと思います。

 

ちなみに、その後

自己分析をめちゃくちゃして、

自分がやりたいこと、どんな看護がしたいのか、

とことん考えて、全部書き出して、

友達に私ってどんな人間?って聞きまくり。

 

結果、今の職場に転職したわけですが。

その辺はまたゆっくり書きたいと思います。

 

やっとコロナが落ち着いてきて、

5類になった頃からやっと

医療者にも少しずつ日常が戻ってきて

(それまでは医療従事者はまだまだ、制限されてる

と感じていたので、本当に、やっと。)

本当、感慨深いというか。

まだ油断はできないけれど、

コロナに色々めちゃくちゃにされたけど、

でも、いろんなことがあったけど、

またこうして看護師ができていること。

看護が嫌いにならず、また戻って来れたこと。

本当に嬉しいなぁ、って思いながら

日々働いています⑅︎◡̈︎*